ソマリアの中の独立国@ソマリランドで感じたもどかしさ

タイトル通り私は「度々世界旅」の仕事をさせてもらっている。
良く訪問する場所は圧倒的にアフリカ。
同じ国に何度も行くことも多いので、通っていると現地のことが見えてくる。
その度に歯痒さやもどかしさ、自分の浅はかさなどを思い知るのである。

さて、今日はアフリカ54ヶ国ある中で『ソマリア』という国をご紹介しよう。

ただテレビ等のニュースで飢餓や干ばつ、内戦などの情勢不安が取り上げられる
南部(首都モガディシュ)には渡航出来ないので、東北部にあるソマリアの中の
独立国『ソマリランド』を訪問した時に感じたことを記事にしたいと思う。

まずはソマリアとソマリランドのことを少し。
ソマリア

南北に分けられたソマリアとソマリランド。
南部ソマリア(首都モガディシュ)は「崩壊国家」と言われている。

ヨーロッパ占領時代にヨーロッパ同士が同じ地域を奪い合い国を分断。
ソマリア北部は旧イギリス領、南部は旧イタリア領となる。

南北それぞれ別の国に統治された両国は全く違う政治形態を引かれ、
独立後も対立を深めて行く。

現在北部の「ソマリランド」は事実上ソマリアから独立した国として成り立っており、
情勢は安定。(ソマリアが内戦を持ち掛けなければ平和は保てる。)

ソマリランド国民は南部ソマリアを同国と思っていない。
南部と違って平和で友好的なソマリランドを誇りに思っている。

ソマリアの人口は約1200万(内ソマリランドは約420万)
ソマリアはイスラム教の戒律が厳しく、アフリカで一番エイズ発症が少ない国である。

ソマリランドの街を走る99.9%は日本車。

ソマリランド訪問3回目で現地スタッフが
「どうしても知っておいてもらいたい事がある。」
と連れて行ってくれた学校。

私も同じように腰掛けてしばらく授業に参加。
しかし、いきなり来た日本人が気になって気になって授業にならない。
余り迷惑をかけてはいけないと思い、早々に退散して
「どうしても見て欲しい。」と言われていたクラスへ。

そこは35歳位から50歳位までの大人のクラス。
彼女たちは南部ソマリアとの内戦時に学校に行けなかった女性で、週に2~3回
ソマリ語の授業を2時間受けるそうだ。
諸外国からの支援で学べる場が出来たのだが、教師の数が足りないので授業は
ソマリ語のみ。
読み書きを必死で学ぼうとする女性たちの気持ちが痛いほど心に突き刺さっていた。

彼女たちに質問した。

【学校を卒業したら、何をしたいですか?】

女性たちは口々に

【食料を手に入れる為に働きたい。】
【パンを買う為に働きい。】
【働いて子供にお腹いっぱいに食べさせたい。】

と言う。その答えを聞いた瞬間、私は自分の浅はかさに気付いた。

彼女達が職につくために今、必要最低限である母国語(読み書き)を
学んでいるのは分かっていた。
でも私が期待していた答えは『夢』があるものだと思っていた。

マーケットで働きたい
スーパーで働きたい
オフィスで働きたい
事務関係の仕事がしたい
衣料品店で働きたい

という『夢』の為だと・・・。でも彼女達の目的は

【食べるため】=【生きるため】

~食べるために働きたい~

一番前に座っていた一番積極的だった女性がこう言った。

【ソマリ語だけでは良い職に就けない。計算も勉強したい。
でも教師もお金も足りないから今以上は無理。
日本にもっともっともっと支援して欲しい。
あなたから日本に頼んで下さい。】

正直言って私は何と答えれば良いか分からなかった。

【そういう日がくることを願っています。】

と言うのが精一杯だった。
何て言えば良いか分からず、口ごもっている私を彼女たちは
どう見ていたのだろうか?

それでも帰りは拍手で笑顔で温かく見送ってくれる。
口々にこう言ってくれる。

【また来てね。絶対に来てね。】

ここで経験したことを私はどこまで活かせるのだろうか?
アフリカで仕事が出来るおかげで、私の生計は成り立っている。

いつかアフリカに恩返しをしたいとは思ってはいるが、今の私では
まだ何も出来ない。この気持ちのまま記事にするのを悩んだのだが
この思いをどうしても伝えたくて書いてみた。

ツバルでみんな生きている~女王、保育園へ行く

【今まで行った国で一番のオススメはどこ?ヨーロッパ?
ハワイなんかはどう?】

よくこう聞かれる。しかし、この質問が実は一番難しい。
ヨーロッパなんてほとんど行ったことがないしハワイだって3年前に生まれて初めて行ったっきり。
なので、よく分からない。

何せ私は珍国の女王…( ̄∇ ̄)
(ここで言う珍国とは普段耳にしない珍しい国)
ということで、オススメ出来るかは分からないが、ここで女王が今まで訪れた国や地域のオモシロ愉快な珍国ランキングをやってみるとする。

基準は、Co○壱○館に例えるなら
3辛に納豆とチーズをトッピングするような感じ。

牧のう○んに例えるなら
肉うどんやかしわご飯ではなく
コロッケうどんや豚キムチうどんのような感じ。

え!? わざわざソコ行くぅ!?

みたいなね…。

では、ランキング☆

1位 トルクメニスタン(中央アジア)
※目に入るもの全てが新鮮で奇抜。

2位 ソマリランド(アフリカ)
※他国では見られない紙幣市場がある。

3位 クルディスタン(中東)
※訪問すると写真撮らせて攻撃に合う。

4位 ツバル(太平洋州)
※純粋な人々に癒される。

5位 ガイアナ(南米)
※上空からスゴイ滝が見られる!

やってみるとランキング付けるのはムズカシイ~((+_+))
他にもオモシロ愉快な場所はたくさんあるのだが、とりあえず5位まで。
その中から、今日は第4位に輝いた太平洋に浮かぶ島国ツバルでのお話し。
たまには、アフリカ以外も書こうと思います。

今月初めで4回目の訪問となった
ツバル。

もう何度も来てるし〜
仕事だし〜

と、渡航前は全くテンションが上がらずにいたが
やっぱり、旅には何かがある!
保育園訪問、離島での出会い、そしてヒッチハイク!!
などなど、素敵で愉快な出来事が色々とありました♪

まずは、ツバルの事を少し。
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太平洋に浮かぶ島国。フィジーから北へ1100m。
国旗に9つの星が記されているように1つの環礁と8島から成る。

満月大潮の時は、島中が水没してしまう。海抜はほとんどない。
高いところで3〜5m。

数年前に日本のテレビ番組で温暖化による海面上昇の影響で、
世界で一番最初に沈む国と紹介されたこともある。

人口は約一万人。その半分以上が首都フナフチに居住する。
水害で居住地を失う人も多く、年々その数は増えるばかり。
それに伴うゴミ問題は深刻。北部はゴミの山が何キロも続く。

水は雨水をタンクに貯めて使うシステム。もちろん飲み水もシャワーも。
近隣国からの輸入が増え、国民が加工品を好むので、この国の肥満問題は深刻。
塩害が多いツバルは野菜が育たない。
台湾の援助で塩害に強い野菜栽培促進が進められている。

ツバルへは今年の7月も訪れた。

その時、ホテル近辺を散策中に見つけた保育園らしき施設。
たくさんの子供が出入りしている。子供好きな女王、興味本意で外から覗く。

しかし、その姿は女王とはかけ離れており、どこから見ても、変なおばさん…。

日焼けをしないように帽子を深くかぶり、サングラス。
太陽が輝く真夏の国で長袖を着込み、首元はスカーフ。
もちろん長ズボンで足元は虫に刺されないように靴下ハイテルヨ。
せめて足元だけでもビーサン履いて現地に溶け込もうという協調性なんて皆無。

しかし、そんな変なおばさんを先生達は怪しむこともなく、中へ招き入れてくれた。

そこは3〜5歳までのプライベート保育園だった。
保育園が必要な親は多いけれど、人々は決して裕福とは言えないので利用料が高いと払えない。
限られた利用料の中で先生達は何とかやりくりしていた。
国に資金援助を頼んでいるが、国自体も余裕がないので難しいようだ。

教室内は歯磨きのコト、アルファベット、海のコトなど先生達が子供達のために
手作りしたものがたくさん飾ってあった。

帰国すると9月の渡航先もツバルということが分かり、前回の突撃訪問のお礼に何かお土産を持って行きたいと
日本から園児が喜びそうな玩具を持って行った。

〜自分には何が出来るのだろうか?〜

そんな大それことを考えた訳ではない。単純にそうしたいと思っただけ。

日本製のクレヨン、粘土、色とりどりの風船など。
スーツケースに入る量が限られていたので、そんなにたくさんは持って行けなかったけど気持ちだけでもと…。

しかし、実はツバルに到着してからお土産を渡すべきか悩んでしまった。

〜こんなの渡したりしておかしくないかな?本当に役に立つのかな?〜

と考えてしまい、1日目は保育園前まで行ったのだが、顔を見せることなくホテルへ戻った。

でも、せっかく持って来たのだからと勇気を出して

翌朝、ドキドキしながら顔を出してみた。
先生達は覚えていてくれた。満面の笑みで迎えてくれた。

子供は前回の3倍近くいたのは誤算だった。
決して十分とは言えないお土産ではあったが、先生達は大喜びしてくれた。
お土産よりも、珍国の女王…いやいや、珍客の日本人がまた来てくれたということの方が嬉しそう。

【ツバルには子供用の玩具がないから、こういったものはフィジーに行かないと手に入らない。
積み木もこんなにボロボロ。あなたが持って来てくれたのは日本製でしょ?とても嬉しいわ!!】
(※フィジーは太平洋諸国の中心国)

勇気を出して渡して良かったと思った。
子供達はメガネをかけ、薄っぺらい顔した珍客に興味津々。

恐らく生まれて初めて日本人を見る子がほとんどだろう。

次から次に話しかけて来てくれたり、体にタッチして逃げてみたり(笑)
私もそのうち教室内に座り込み、子供達と積み木をしたりして遊んだ。

女王、もとい
変な珍客おばさんの人気は急上昇!子供を楽しませることには長けている。

みんなで協力して高く積み木を積み上げ、悪ガキ代表がそれを崩したら、私は泣き真似(笑)
みんな大声で笑っていた。
仕事の時間が迫って来たので、帰ろうとすると、先生が最後に子供達の歌を聴いて欲しいと♪
子供達全員がまっすぐな瞳で【ありがとうの歌】を一生懸命に歌って踊ってくれる。
みんなで元気に歌うその姿が愛らしくて、可愛らしくて、そして幸せで涙が出そうになった。

最後に先生から子供達に何か一言って言われたけど、胸がいっぱいで言葉が出てこなかった。

ツバル語で
【ファフェタイ〜ありがとう〜】
としか言えなかった。

ホテルへ戻りながら、あれもこれも言いたかったなぁ〜と悔やんだが、元気で素直で笑顔輝く子供達に余計な言葉は必要なかったのかもしれない…
と今は思う。

帰国日、ホテル近くの桟橋から色とりどりの熱帯魚を見ながら、ふと思った。

〜魚も珊瑚も鳥も海も、そして人々もみんなここで生きているんだな〜
そう感じた瞬間、頭の中にこの曲が。

♪ぼ〜くらは みんなぁ〜♪
♪い〜きているっ♪
♪いっき〜て いるっからっ♪
♪嬉しいんだっ♪

世界を旅していると、行った先々で 様々な問題と直面する。
でもみんなそこで、その世界でたくましく生きている。

旅は消極的な私にいつも課題を与えてくれる。
旅先での出会いは臆病な私にいつも勇気をくれる。
日本を旅していても同じ。常にその繰り返し。

♪手~のひらを~太陽にぃ♪
の歌の後はバックパッカーの女の子が書いた

【ブラを捨てて旅に出よう】

という本のタイトルが頭の中をグルグルグルグル。
ブラを捨てる勇気はないけれど(笑)
歳を重ねる毎にきつくなる心のブラは外したい。

ツバルでの素晴らしい出会いと、必死ヒッチハイクのお話はまた次回。
今日もお最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました\(^o^)/

アフリカの大陸の中心で思うこと

人に良く、アフリカって面白いのですか?と聞かれます。

答えは、
【アフリカがあなたの人生を面白くしてくれます。】

アフリカには全部で54の国があります。
アフリカ大陸

それぞれの国が抱える問題や歴史、日常生活から人々の事など伝えたいことはたくさんありますが本日は初回ということで、簡単にアフリカで私がいつも経験する強烈な出来事をお話ししたいと思います。

アフリカで一番気を遣う場面は空港や陸路での出入国。
私はこれを「戦いの場」と言っています。

特に西アフリカへの出入国は問題が多い!
何が問題かって???

空港や国境にいる入国管理官にお金を払わないと、ビザを発給してくれない。
パスポートを返してくれない。
執拗な荷物検査をしたあげく、荷物を取られる。(係官が欲しいと目をつけたもの。)
ビザ発給前に案内された金額が2時間後に変わり平気で100ドル値上げされている。

などなど。要は賄賂が欲しいのです。

空港のカウンターの前にいる立派なバッジを付けたデスクのおっちゃんに、賄賂を払わないとカウンターにさえ近付けないってこともありました。

「そんなん、きっぱりと断ればいいじゃん!」って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、お金を払わないと、飛行機に乗せてくれません。
余りに「払わない!」と拒んだら、奥からデッカイ男の人がやって来て「お前、何を言ってるんだ!ちょっとこっちへ来い!!!」と奥の部屋へ連れて行かれそうになった時もありました。

ただ、賄賂を払いさえすれば、たまに良いこともあります。
長蛇の列の一番前にしてくれたり、数時間かかるビザの発給が1時間内で出来たりと。
日本では入国管理官がそんなことをするなんて考えられないことですが、あちらでは日常ですね。
だいたい50ドル~100ドルくらいを言ってくるので、私が出来ることは、いかに少額で済ませるかです。

でもいつも執拗に、しかも何人もの係官に賄賂を要求される国で一度だけ免れたことがあります。
それはサッカーのアフリカ大会期間中のこと。
以下、出国時のイミグレーション等での会話です。

係官「100ドルくれないとパスポートは返せない。」
女王「あ~100ドルね。持ってないよ。」
係官「持ってないわけねーだろ!」
女王「だって、少額のドルとカードで十分だもん!まっそれはそうと、昨日サッカー見た?
あんたの国負けて残念だったね!私、ホテルでみんなと一緒に応援してたんだよ!2-1惜しかったね~」
係官(顔がぱっと明るくなって)「お前見てたのか?応援してくれてたのか?ほんとに残念だよ!!!」

とサッカーの事を語りに語りまくりながら100ドルの話がなかったかのように、パスポートを差し出すではありませんか!

もちろん、「めるし~♪(アフリカはフランス語圏が多い)」と奪い取って、逃げるように次の難関である荷物検査場へ。

ここもいつも50ドル程の賄賂要求して来ます。
案の定、執拗な荷物検査をしながら「マネー、マネー50ドル」と言ってきます。しかも係官は3人。
そこでまた、こう言ってみました。

女王「昨日サッカー惜しかったね~2-1。後半勝てると思ったんだけど。いい場面たくさんあったよね!」
係官①「オーマイガーッ、あんた見たの!?」
女王「あたりまえじゃん!ホテルのお客さん皆で応援してたよ!」
係官②(英語が出来ない)「何?何?この日本人何て?」
係官③「こいつ、俺たちの国の試合見てくれたらしいぜ~」
係官②「おおおおお~あなたは何ていい子なの!」

この時に完全に荷物をチェックする手は止まっています。

女王~この手は使えるわ!~「次は勝てるでしょう!」
全員「いえーーーす!!!」

そして、引っ張り出していた荷物をリュックに戻しはじめました。
それを手伝いながら、「じゃ、まったね~」と明るく手を振って無事に飛行機に乗れたのでありました!

私が何故サッカーの話を持ち出したかというと、アフリカ人のサッカーに対する熱狂度が半端ないことを知っていたから。
成功して良かったと心から思い、いつも反省が多い世界旅なのですがこの時は自分を褒めてあげました(笑)

今でこそ、出入国時の賄賂要求やトラブルなど何とか上手く交わせるようにはなりましたが、最初は嫌で嫌でたまりませんでしたね。
泣く泣く300ドル以上のお金を取られたこともあります。

でもこれもアフリカ。
そうしないとやっていけないような事情が彼らにもあるのですよね。

この戦いはまだまだ続きそうですが、毎回サッカーが開催されているとも限りませんし次回はどうやって切り抜けようかと思案中です(笑)
良い案があれば、教えて下さい!!!