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ウユニ塩湖→ボリビアの天空都市ラパスを陸路移動&ラパス市内観光
南米はボリビアの奇跡の絶景といわれるウユニ塩湖についてはこちらで書いた通り。
この記事ではウユニ塩湖内の観光と、ウユニ塩湖~ラパスの陸路移動&ラパス観光のことを綴っています。
この記事の内容は |
①ウユニ塩湖のサボテン公園!
お天気にも恵まれ輝く太陽の下、ウユニ塩湖にある不思議な島「イスラ・インカワス」ウユニ塩湖の真ん中に小高い丘があり、サボテン群に覆われた島です。
丘の下でサボテンを見上げて楽しんでいた女王にガイドさんがこう言います。
ガイド:「上まで登りませんか?ウユニ塩湖が一望出来ますよ。上の方に行くと900~1000歳のサボテンも見れますよ。」
女王:「上まで行くと高さはどのくらい?上まで何分かかるかしら?」
ガイド:「180メートル。まっ20分位ですかねー」
女王:「いやいや、そもそもが3600Mだから、3780Mになっちゃううじゃん!冗談は標高だけにして下さい」
でも結局、登山開始。
ウユニ塩湖の全サボテンが歓迎してくれてるかのよう!
サボテンは古代インカ人が植えたらしいです。
5メートル歩くだけで「ゼエゼエ~」なりますので、20分も足元の悪い丘を登れるか不安でしたが、1000年も生きているサボテンを見てみたいという好奇心が勝りました。(2009年の最初の訪問以降、5回ウユニ塩湖に行っていますが、ガイドもあきれる感心するほど血中の酸素濃度はいつも高いのです。高山病の兆しはいつもゼロ・・・)
これが1000歳のサボテン!!!かなりあちこち痛んでいて傷付いて、他の若いサボテンに比べるとボロボロの状態。1000年間、この場所で何を見て来たのだろう?と思うと、なんだかこみ上げるものがありました。一生懸命立っている姿に感動。(2016年3月の段階ではまだ立っていました)
こちらは頂上付近。火山の噴火によって出来たアーチ。
真っ白な塩湖を見下ろすサボテン達。
塩湖にサボテン、なんとも不思議な光景が広がっていました。
そして頂上からの眺めが壮大!
ここは湖水の水が湧き上がる「ホル・デ・アクア」水の目ともいわれているところです。
②ウユニ塩湖~オルーロの町へ
ウユニ塩湖の観光がおわったら、ウユニ塩湖の観光が終わったら、オルーロまで6時間の大移動です!
ここはウユニから3時間ほど行ったところの「ウアリ村」
トイレ休憩をしました。何にもないのんびりした街です。
車にナンバーが付いていない街「泥棒の町」も通りました。
ボリビアでも有名な窃盗した車が当たり前のように走ってる町。
中古車輸入でチリなど近隣諸国の港町に到着した日本車などを窃盗し、そのまま乗って帰ってくるのだそう。
この村に向かう車にはほとんどナンバーが付いていない車ばかりでした。
町全体が結束しているため、警察も立ち入れないそうで、黙認しているようです。
写真は・・・ありません。何となく怖くて撮りませんでした。
ホテルにやっと到着~!お部屋からの眺めです。
標高3700メートルの高原にある都市「オルーロ」
治安は良くないそうで、ホテルにいったんチェックインした後、私たちが乗って来たTOYOTAのランドクルーザーではなくタクシーで
夕食会場のレストランへ向かいました。
前回はTOYOTAの同じタイプのランクルでレストランに行き、駐車場に停めてるにも関わらず、盗まれたとのこと。
なので、ガイドさん&ドライバーさんはもう懲り懲りって感じでした。
ちなみにオルーロはその「泥棒の町」から3時間ほどです。
オルーロはボリビアの地方都市ですが、以前はスズ鉱山で栄えていたそうです。しかし近年はスズの需要が減りこの街も随分と寂れた雰囲気でした。最近ではリチウム開拓に力を入れてるようです。
オルーロは「南米三大祭り」の一つである世界遺産「オルロ・カーニバル」が有名!!!
↑
2020年のYou Tube、心が震えます!
それはそれは盛大で「悪魔の踊り」一番有名だそう!それぞれの地方都市の踊りを乱舞しながら街を練り歩くとか。
しかも数日間、金銀装飾色彩豊かな重い衣装を着て、お酒を浴びるように飲みながら夜通し踊り続ける!!!高知でどれだけの体力なのだろうか、感心します。
今年2021年は2/6-16の予定ですがウイルスの状況で中止や延期の可能性もあるようですね。
機会があれば一度見て見たいものです!
ちなみにあと三大祭りのあと二つはブラジル・リオのカーニバルとペルー・インティライミのカーニバルです。
③オルーロからラパスへ
さてさて~オルーロを後にし、一路ボリビアの首都ラパスを目指します!
ラパスへ続く道はボリビアを代表する5000~6000メートル超級のアンデスの山々オンパレードです!
名付けて・・・「見ているだけで高山病」Byお客様のひとこと(うまい!)
まずはボリビア一高い山「サハマ山」6542mを見ましたが、何故か写真がないε=ε=ε=ε=ヽ(* ̄∇ ̄)ノ
「ワイナポトシ山」6088m
「イリマニ山」6402m
6000m超えの山だけ記事に載せましたが、これらの山々はず~っと横に連なって並んでるんですよねぇ。
ワイナポトシとイリマニの間には「ムルラタ山」5200メートル、「チャカウタイヤ山」5600mの山もあるのでした。
④ラパス観光&プレ・インカ文明「世界遺産・ティワナク遺跡」
さてさて、オルーロのホテルを出てから約5時間、首都ラパスが見えてきました。
「すり鉢状のような街!」で有名な天空都市ラパスです。
ボリビアはアルゼンチン、パラグアイ、チリ、ペルー、ブラジルの五つの国に囲まれています。ラパスは、盆地に出来た街です。首都はスクレという街ですが、国の政治や行政などはラパスで行われているため、首都的な働きを持っています。「LA PAZ」ラパスは【平和】という意味です。
標高4000mある場所からの眺めは圧巻!
市街地は標高3650mです。首都に行くには高速道路から下に下に下って行くのです。
ここは市街地の小高い丘にある展望台「キリキリ展望台」からの眺め。
右側にある黄色のサッカースタジアムが見えますか?世界一高いところにあるサッカー場です。
ここで全南米サッカー大会が行われたことがあります。
結果は・・・
1993年 ボリビア VS ブラジル = ボリビアの勝ち
1994年 ボリビア VS アルゼンチン = ボリビアの勝ち
何でブラジルが!?アルゼンチンが!?負けるの~~~???
何故かって?
それはブラジルの選手もアルゼンチンの選手も高山病にかかってしまい
まともに試合が出来なかったんですって!
それ以来、ここでは国際的な試合は行われていないようです。そりゃそうでしょうね~!
しかし当時はボリビアでは相当盛り上がったようです!
過去、ヨーロッパが介入しての近隣諸国との植民地争いでどんどん内陸へ追いやられ、
領土を奪われ、沿岸海域をも失ってしまったボリビア。
今でもその事を腹立だしいと思ってるボリビア人はたーっくさんいます。
そのうっぷんを晴らすかの如く、むしろここが高地であることを超ラッキーと思っていたとか。スポーツとはいえ、色々と複雑な問題が絡みますね。
ボリビアやペルーなどのアンデス山地の先住民族インディオのアイマラ人。ハデハデな民族衣装を着ています。
帽子は深くかぶらず、ちょこんと乗せる感じ。4枚重ねのスカートをはきます。
数百万人いるとされているアイマラ民族は政治的進出もしており、かなりの力を持ってるようです。
雑貨屋さんなどはボリビアらしい色とりどりの品揃えで色彩豊かで見てるだけでとても楽しい♪
こちらは魔女通り。伝統的儀式に使う赤ちゃんリャマ🦙のミイラなど「魔女の道具」が売られているからとか。
中心地にあるサンフランシスコ寺院。石で出来ている為、大変珍しいそうです。
ボリビアは南米一貧しいと言われています。街中もそうですが、物乞いも多いですし、この教会前広場でも観光客を狙ったスリや窃盗、変な勧誘?も多いので本当に注意が必要です。写真撮影をされるお客様から目が離せません。スペイン領時代の名残が色濃く残るとても美しい街なのですけどね~
ここはスペイン占領時代に作られた「ハエン通り」色とりどりの建物がどこまでも続く通りです。
遠くの山に建物が密集してるのが分かりますか?山の方に行けば行くほど貧民街の建物がビッシリです。
ボリビアの美しい夜景は貧民街の灯りが創り上げているそうです。
南米の遺跡といえば、まず思い浮かぶのはマチュピチュ。
でもここボリビアには、インカ文明より前のプレ・インカといわれ、
紀元前から栄えていた世界遺産「ティワナク遺跡」があります。
プレ・インカのティワナク文化は紀元前1400年頃に始まったと言われています。
アイマラ人の祖先たちは遊牧しながら生活をしていましたが、当時のチチカカ湖の周辺の環境がとてもよかったため、ティワナク遺跡があるこちらへ定住を始め、文化的、宗教的聖地へと発展していきました。
発掘や研究はまだそんなに進んでおらず解明できていないことが多いそうですが、
遺跡として見つかった部分は修復されています。修復のやり方に賛否両論あるようですが。
こちらがティワナク遺跡の玄関口。写真向かって左側の茶色い建物が博物館。その後ろ側に遺跡が広がっています。
こちらは博物館内に置いてあった門。真ん中をきれいにくり抜いてある造りが珍しいとか。
古代人は石材加工技術に優れていたそうです。
博物館には風化しないようこういった巨石で造られたものや、骨とう品的なものが展示されていました。
基本的に写真撮影はNGですが、なぜかこれだけは許されましたww
圧倒的な神秘さを放つ73メートルのモノリート(巨岩で造られた石柱)は見ごたえがありました!
「プトゥニ」といわれる場所。半地下のようになっている広場ですが、住居跡のようです。
宗教的巡礼地でもあったそうで、シャーマンといわれる人が祈祷をする場所。
遺跡なので、ピラミッドもあります。看板にはイメージ画が描かれていますが、ほとんど原型はとどめていません。
下の写真向かって左がピラミッド。ティワナク遺跡、壮大で清々しい場所に見えますが、4000メートル近くあるので、ピラミッドへは上がらずメインの方へ(^▽^;) 10メートル歩くだけで息切れしますからね。
石材文化の象徴のようなモノリート(ひとつの巨岩から造られた石柱)紀元前にどうやって巨岩をここまで創り上げたか不思議です。
この場所にはたくさんのモノリートがあったそうですが、侵略したスペイン人が遺跡を破壊し石材として使ったそうです。
細かい彫刻が施されています。腰ベルトの部分にはカニ?のような彫刻!カニは水の神?と言っていましたが~???
遺跡からペルー側の大西洋までは直線距離で400キロくらいしか離れていないし古代でもカニを目にすることもあったのかな?と妄想がふくらみます。
ティワナ文化の初期の神は
コンドルは天空の神
ピューマは地上の神
ヘビが地下の神
カニは水の神???
を崇めていたそうですが、時がたつにつれ
「身近にいる=触れる=どこにでもいる存在」ということに気付き、神は太陽や月に変わっていったそうです。
プエルタ・デル・ソル – 太陽の門
儀式が行われる神聖なる神殿への入り口。門の彫刻や絵には意味があり、太陽暦に基づきカレンダー(暦)や時計の役割があるそうです。
太陽光の当たり具合で時間や暦を把握していたようです。
カラササヤ神殿
門の間にモノリートが見えますが、太陽がその門の中心から真っすぐ上昇するように造られています。
サブテラネオ半地下神殿
カラササヤ神殿より半地下で地上より2メートル下がった神殿の全体像。
よく見ると地下神殿を取り囲む壁からは、175の異なるの頭が「顔出し」しています。
諸説あるのですが、アジア、アフリカ、アラビア諸国などの民族を表しているとか、伝説の神や動物を表しているとか。
方法は分かりませんし解明できていませんが、研究者の間ではその時代に色んな地域の民族と文化交流があったのではないか?
と議論しているそうです。ふしぎがたくさんです。
チチカカ湖からや最短で約20キロ。水を引き感慨工事も発達していたそうです。
ティワナク遺跡、解明されていないことも多く、ここに書いていることはガイドのお話やスペイン語の記録を参考にしたものです。
遺跡に興味がある方はラパスの「考古学博物館」もぜひ。
撮影禁止なので写真はありませんが、ティワナク遺跡から出土した700-1200年代の陶器や金銀財宝が展示してありました。
Calle Tiahuanacu No 93 esquina Suazo. La Paz, Bolivia, Federico Zuazo, El Alto, ボリビア
⑤ボリビアで月面旅行!?バジェ・デ・ラ・ルナ(Valle de la luna )
ラパスの中心部から約30分のところに位置する「月の谷」アポロ11号のアームストロング船長がこの地を訪れた時に「まるで月のようだ!」と表現したことから「月の谷」と呼ばれるようになりました。
月の谷といわれる渓谷は,もともとが粘土質の岩と砂岩で形成されていたため、長い年月をかけ尖塔のような状態になっていったそうです。
巨岩奇岩にはネーミングが付けてありました。想像力を働かせながら歩くことにはなりますがww
女性用の帽子に見える岩(右側)だそうです。
観光客を歓迎してくれているのか、日本の国旗も掲揚れていて嬉しくなりますね。
公園内は整備されているので、歩きやすいです。ただ富士山と同じくらいの高所につき園内全部を見て回るとかなり疲れますので、体調に合わせて散策することをおすすめします。ほとんどの方は真ん中あたりまで行って引き返していました。
月の谷の入り口にいたかわいい男の子。
以上、ウユニ塩湖→ラパスまでの陸路移動&ラパス観光はここまで。
次はラパス→陸路&航路でチチカカ湖へ移動する旅を書きたいと思います!
長文をお読みいただき、ありがとうございました。
※この情報は2016年3月の旅をもとに書いています。