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白ナイルの源流を求めて【ブルンジ共和国-Brundi@アフリカ-Africa】
2020年、1月。6年ぶりに東アフリカのブルンジを訪れました。過去に2回、この国を訪問したことありましたが、いずれも首都だけだったので、世界第6位の広さ、世界第2位の深さ、とにかくお魚が美味しいタンガニーカ湖を満喫して終了していました。しかし!!、今回は現地ガイドに恵まれ、短期間でも、ブルンジを大満喫することができました。
ここで、ブルンジのことを少し。
アフリカ東部に位置する人口約 1117 万人の小さな国。公用語は現地のルンディ語とフランス語。
政治首都はギテガ。経済首都はブジュンブラ。1884 年から 1962 年にかけ、ドイツやベルギーか
ら占領される。1962 年 7 月1日、独立。ただ独立してからが大変でした。
ベルギー占領下のころ、彼らは民族意識などなく、同じ場所に住む者として普通に生活していた
人々を自分たちの都合のよいように民族分断をしました。 隣国ルワンダやブルンジにいた人々を「目鼻立ちや体系、農業か牧畜に携わっているかなど理由を作り、ツチ族とフツ族に分けるのです。当時はツチ族が優遇されていました。
独立後は、そういった流れもあり紛争に発展するのですが、両民族の紛争として語り継がれる「ルワンダの大量虐殺からルワンダの奇跡」までの経緯は有名ですが、ブルンジでも同じ紛争が起きていたことは余り取り上げられません。 なぜならブルンジには奇跡が起きなかったからです。
誰がトップに就くかにも大きな問題ですが、ブルンジではルワンダが平和になった 1994 年以降も絶えずツチ族とフツ族の政権争いやクーデターなど内戦状態でした。 2015 年には経済都市ブジュンブラで銃撃戦も起きました。 近年は情勢は落ち着きついています。
ツチ族とフツ族についておもしろいサイトを見つけたので興味のある方はこちら
ブルンジへは南スーダンから行ったのですが、途中ルワンダを経由しました。
到着してまず驚いたのは空港。おしゃれな建物に変わっていて、中も改装されとてもきれい。
アフリカでは空港を写真に撮ると怒られる国が多いのですが、ブルンジは問題ありませんでした。ただ、執拗に何枚も撮りすぎると言われますが。
事前に現地の旅行会社にて入国VISAの申請をしていたので、その控えをVISAカウンターで提出して、40ドル払って、手続き完了。超スムーズ。 ついでにそのカウンターで隣の銀行よりもレートが良く現地通貨に両替をしてくれた。ラッキー♬
空港からホテルまでは20分。お世話になるホテルは「RocaGolfHotel」私の身の丈に合わない高級ホテルwww
お楽しみのローカルビールは軽い喉越しで飲みやすい。1本4ドルくらいです。
この日の到着は遅かったので、ホテルチェックインして、夕食もホテルで。タンガニーカ湖のお魚、臭みがなく味付けもよくて本当に美味しいです。
ブルンジのコーヒーはヨーロッパの品評会で賞を獲るほど、有名。コーヒーを頼むと、ホテルでもカフェでもこのように出してくれます。
朝食は豪華なビュッフェ。夢のある朝食♡ステキ。でもなぜこのお皿があるのか、スタッフは誰も知らない。日本語の意味を教えてあげたら、「おおーーーっ!!」と感動されました。
さあ、終日観光日は長丁場。1日かけて山越えルートでブルンジを駆け抜けます!山から木材を積んでギャンギャン飛ばして町へ売りに行く人たちの帰り道はこんな感じ。トラックにつかまって楽チン。一応違反なので見つかれば怒られるそうです。
ブルンジは英国統治時代にお茶栽培が盛んになり、質の良い茶葉が育つと有名。 たくさんの茶畑を見かけました。
首都を出て約2時間。ヨーロッパの探検家たちが探しに探して、探し求めた白ナイルの源流へ。
その前に、お手洗い。嫌な予感。。。
足の置き場と向きとピンポイントで穴を目掛けて、成功させないといけないお手洗いにしばし戸惑う。
でも思ったより匂いもないし、他のアフリカの田舎町のお手洗いより百万倍マシ。上手にお手洗いを済ませ、いざ白ナイルの源流へ!
白ナイルの源流は、ドイツ人のDr.Burkhart Waldeckerが1930年、エジプトから4年6000キロの旅を経て、1934年に辿り着いたそうです。
鬱蒼とした木々を掻き分け階段を降りると、、、
?
?
???
かなり人工的な水場が。。。
これが白ナイルの源流???
これ、湧水ですか??
山の中を流れる水脈にパイプを通し、こんなものを造って“しまった”とか。かなり評判が悪いので近々撤去されるそうです。
頭の中は古代ロマンでいっぱいでしたが、正直言って興ざめしてしまいましたよ。でも白ナイルの源流を見つけるまでのドイツ人ドクターの探検話がドラマティックだったので、その場所で壮大な旅に思いを馳せることができたことがよかったです。
そして次は近くのピラミッド記念碑へ。
1938年に双方の真ん中にナイルの象徴であるピラミッドを建てたそうです。このピラミッドが建てられた場所は右側がエジプトから地中海に流れ出るナイル/左側がコンゴを通って大西洋に出るナイル」という位置取りです。
ピラミッドの入り口はちゃんとエジプト方面を向いています。
石板には探検家たちの名前が記されていました。
色々と突っ込みどころ満載の白ナイルの源流とピラミッドでしたが、当時は徒歩で探検家たちが探し求めた場所に行けたことは、とてもよい経験でした。次に行く時は人工的水場が古代ロマンあふれる水場となっていることを心より願います。。。
ブルンジの魅力はまだまだたくさん。
ブルンジの「世界遺産・伝統的なドラム演舞や暫定世界遺産の滝」もご紹介しています。よかったらぜひ!
参考までに『エチオピアとエジプトの水戦争』
以下は上記サイトより抜粋。興味深い記事です。
ナイル川は、エチオピアから流れる青ナイルと、ビクトリア湖周辺から流れるとされる白ナイルからなり、スーダンで合流してエジプトに流れ込む。エチオピアは、ナイル川のほとんどの水量を支えているのは青ナイルで、その源流は同国のタナ湖(3000平方キロメートル)と主張している。
ナイル川はアフリカ大陸東北部の10カ国を流域に持つ、世界最長級の国際河川である。長さは6650キロメートル、流域面積は287万平方キロメートルで、地中海に注いでいる。
流域国は下流から、
エジプト、スーダン、エリトリア、エチオピア、ウガンダ、ケニア、タンザニア、コンゴ、ルワンダ、
ブルンジだが、ナイル川の源流についてはいまだに論争が続いている。
一般的には、タンザニア、ケニア、ウガンダの3カ国にまたがるアフリカ最大の湖、ビクトリア湖(6万8800平方キロメートル、海抜1134メートル)が源流とされるが、そのビクトリア湖に流れ込んでいる最大河川はルワンダを源流としている。そのルワンダも上流国のブルンジと源流争いをしている。