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日本人初上陸!?仏領マヨットでTV取材を受ける!【仏領マイヨット@インド洋-Mayotte】
- 2020/5/22
- アフリカ/インド洋-Africa/Indian Ocean, 仏領マヨット島-Mayotte
数々の”珍国”巡りをしてきたが、日本人の99%は知らないインド洋の島で
地元のテレビ局に取材を受けてしまった!というネタをご紹介。
まずはインド洋に浮かぶ島、「仏領マヨット島」を簡単に
人口は約23万人。
住民は大半がイスラム教徒。
農業や漁業、自然が豊富でアロマで有名なイランイランの生産が主。
島は火山島で美しい珊瑚礁に囲まれている。
4島あるコモロ諸島をフランスが統治。
その後、アフリカでは独立運動が盛んになりコモロ諸島でも独立投票が行われた。
しかし唯一マヨットだけが反対。
投票の不正が行われたとコモロが主張するも、フランスは軍事的にも利用価値があった
マヨットを強引にフランスの領土とした。
飛行機で40分のところにある国、コモロ連合は今でもマヨットの領有権を主張している。
歴史的背景は複雑だが、独立したコモロとフランスになったマヨットとは
かなり違いが・・・
こちらはコモロ
元は同じ国。ただの訪問者である私にとってはコモロも魅力的な国であるのには間違いないが。
地元の人に話を聞くと仏領で良かったのだと大半の人は考えているようだ。
ただ、物価を考えるとフランス系のお店はなかなか手が届かず例えば外食となると、
こういった所に地元の人は良く来る。
イスラム教徒の女性は基本的に写真はNG。
しかし記念にと思い、愛想が良かったこの写真の女性に
「一緒に写真を撮って下さい。」
とお願いしたら
「OK.5ユーロ(700円位)」
と言われた・・・。アフリカでは良くあることだ。
さて、それではマヨットでのテレビ取材の話としよう。
テレビ取材に沿ってマヨットを見てみる
現地人で賑わうマーケットがある港付近を散策中に、背後から急にフランス語で
話しかけられた。
「@&#$%△▼■~!!!」
恐る恐る振り返ってみると、マイクを持った男性とカメラを抱えた男性が
ニコニコして立っている。私のフランス語はレベルゼロ\(◎o◎)/
ヴァン ルージュ(赤ワイン)メルスィー(ありがとう)セボン(いいね!)
いつもこの3つで乗り切っている。
フランス語が分からない私に今度は英語で
「どこから来ましたか?」
「はい、ジャポンから来ましたよ。」
フランス語は出来ないくせにとりあえずJAPON と答えてみる。
すると2人の顔がパッと明るくなって
「俺ら生まれて初めて日本人に会うよ!マヨットに来た日本人はあなたが初めてだよ!
マヨットの観光番組を今夜放送するので是非インタビューに答えてくれよ!!」
日本人マヨット初上陸ってことはないけれど、日本からマヨットを訪れる人が
ほとんどいないのは確か。
ホテルの人もタクシーの運転手もレストランの店員さんも皆、日本人に会うのは初めてだと言う。
しかし、私は少し前にマーケットで日本人らしき夫婦を目撃していた。
~こんなチャンス、独り占めしてはもったいない!~
と思い(本当は1人が不安なだけ)日本人らしき夫婦を探しに行く。
見つけたっ!(▼∀▼) 勇気を出して日本人らしく声をかけてみる。
「あの〜すみません•••」
私の日本語に異様に反応したご夫婦、当然驚かれる。
〜良かった、日本人だった〜
事情を説明すると、素敵な思い出になりそう♪と快諾。
リタイア後、時間を見つけてはご夫婦で世界中の珍しい場所を旅しているそう。
なんて素敵☆
ご夫婦と一緒にテレビクルーの所に戻ると二人とも更に顔が明るくなる。
私がお世話になっている現地スタッフはいつの間にか観光ガイド役に( ̄∇ ̄;)
ガイド役の彼に案内されながら、3人で港の風景を見て回る•••
というヤラセ的なシーンを撮影し、海が良く見渡せる場所で一人一人インタビューという流れ。
インタビュースタート。まずは、上品で明るい奥様から。
「マヨットは人もフレンドリーだし海は綺麗で、とても素敵なところね♪
食事も最高よ!またすぐにでもここに戻ってきたいわ」
セレブなオーラを放つ奥様の受け答えに感動。
確かに泊まったホテルは最高だった!プールに写り込む朝日
続いて穏やかで優しい旦那様。
「昨日のホテルは非常に素晴らしかったです。眺めもいいし、食事も美味しいし。
マキというお猿さんも遊びにきてくれましたよ。
インド洋に浮かぶ島がどんなところかと不安だったけど、ここには必ず来るべきです。
素敵な場所に私たちは出会えて幸せです。」
夫婦揃って完璧なる回答を目の当たりにし、やや緊張気味のワタクシ。
~さて、いよいよワタクシのお出ましよん♪~
ドキドキ、ワクワクしながら一歩を踏み出すと何故か次はガイド役の彼が呼ばれる。
あれれ???ガイド君の次かな?しかし、ガイド君のインタビューが長い長い。
やっと終わって、次こそ!っと思いきや、二人のクルーは私に向かって丁寧にお礼を言う。
「いやぁ〜あなたのおかげで良い取材が出来たよ!ご協力ありがとう♪」
どうやら、撮影終了のようだ。
〜そうだよね、セレブオーラ溢れるご夫婦の方が絵的にもいいよね。
この姿じゃご夫婦と親子にも見えないし。ここはおフランス。
妙に納得。嘆くこともない。
記念に彼らをパチリ。とても陽気なテレビクルー。
その他の見どころ
面白かったのは、伝統的なマヨットの風習である「バンカ」
思春期に入った男の子が、自宅の離れに自分で家を建て、成人するまでそこに住むという
離れ式子ども部屋のことだ。でも自炊や洗濯など、身の回りのことは自分でやるというもの。
好きな女の子を呼ぶために、男の子たちは絵を描いたり自分で様々な装飾を施すとか。
海岸沿いにはバオバブの並木道。
名残り惜しいが、本島よ、さよなら。
空港があるプチテラ島まではフェリーで15分
珍国を旅しているとたまにこういうメディア関係から取材を受けることがある。
日本ではひっそり生きている(つもり)が、海外では妙にミーハーになってしまうものである。
ここマヨットでのミーハーぶりは空振りだったが、またいつかどこかで取材を受けるであろう。
今回、初めてマヨットを訪問しましたが、仏領ながら素朴な雰囲気が妙に落ち着く場所でした。
※情報は2014.10.16時点のものです