世界が最も憧れる島@デンマーク領フェロー諸島

2016年11月25日✍️西日本新聞夕刊コラム『珍国に恋して』より。

 

世界中で読まれているナショナルジオグラフィック誌の旅行版で、2007年に「世界で最も憧れの島」に選ばれたのが、デンマーク領フェロー諸島だ。日本からの直行便はなく、コペンハーゲンを経由し約30時間かかる。

18の火山島が織り成す風光明媚な絶景は圧巻だ。

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滞在中は、ひたすら車で島々を巡った。断崖絶壁沿いの道を走り、岩山と岩山の間をすり抜ける。
カーブを曲がると視界が一気に広がり、目には壮大な湖や海が飛び込んでくる。

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自転車やキャンピングカーで島巡りをする人も多い。野鳥も多く、自然をゆったり満喫できる。歴史も文化も豊かで、中心都市があるストレイモイ島南端には、17代目の当主を守る900年前の伝統的な家がある。

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異教徒に起源を持つダンスは今やフェロー諸島にしか残っておらず、毎年7月29日のオラフ祭には観光客が押し寄せる。

絶景だけではなく、自然と人が時間をかけて生み出したものが、人々を引きつけるのだろう。日本でいえば沖縄、といわれるのも納得できる。

海鮮料理も美味しく、日本食レストランもあった。そのお手洗いの入り口には男性がSUMO、女性がGEISHAと書かれていた。世界中が憧れる人々の、日本のイメージについて私は考えていた。

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