ンジンガ女王 祖国守る@アンゴラ共和国

※2016年9月30日✍️西日本新聞夕刊コラム『珍国に恋して』より

 

アフリカ大陸の南西部に位置するアンゴラ。

2015年4月、成田からエチオピア直行便が就航したおかげで、アフリカへ行きやすくなった。それでもアンゴラの首都ルワンダまで、乗り継ぎ時間も含め日本からは35時間ほどかかる。

アンゴラでは街のあちこちで、ペンサドールを見掛ける。ポルトガル語で「考える人」の意味。頭を抱え膝を立てて座る女性の姿を、壁画や木彫りで表現したものだ。

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アンゴラの女性たちが「絶対に奴隷にはならない」と強い意志で拒否している姿だと、現地の人から聞いた。

15世紀末から始まった奴隷貿易。アンゴラ各地には小国が築かれていたのだが、その中にンジンガという女王がいた。侵略するポルトガルに対し、ときには猟奇的で残虐性が濃い抵抗を見せたという。

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今ではアンゴラ独立の象徴的存在であり、この国の硬貨にも彼女の顔が彫られている。

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ペンサドールを見つめていると、命をかけて祖国を守ったンジンガ女王の姿に見えてくる。

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奴隷貿易について展示している博物館を見学し、車で1時間ほど走ると自然豊かなクワンザ川にたどり着く。ほとりのロッジに滞在し、漆黒の闇の中、川面に映る無数の星たちを見ながら「アンゴラの人たちが二度と悲しい出来事に巻き込まれず、光だけの世界に包まれますように」と願った。

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※2016年9月30日✍️西日本新聞夕刊コラム

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