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- 「小諸」と意外な共通点@コモロ連合
「小諸」と意外な共通点@コモロ連合
- 2021/1/14
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※2016年10月21日✍️西日本新聞夕刊コラム『珍国に恋して』より。
インド洋に浮かぶ島3つからなるコモロ。
「こもろ」と聞くと、島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」で有名な長野県小諸市を思い浮かべる人も多いだろう。
この歌の古城とは小諸城のことであり、別名は酔月城。コモロにもペルシア人が築いた古城があり、コモロという語はアラビア語の「月」が由来という。
こじつけかもしれないが、このように共通点を探しながら旅をすることはなかなか面白い。
さて日本人にはなじみの薄いコモロだが、日本とは意外な関わりがある。それはシーラカンスだ。
1990年に鳥羽水族館(三重県鳥羽市)はコモロ政府と共同調査を行い、コモロ近海に生息するシーラカンスの集中撮影に成功した。コモロの国立博物館でシーラカンスの標本を見たとき、妙に親近感が湧いた。
迷路のような旧市街を歩けば15世紀にタイムスリップし、北部の海岸沿いではイルカの群れに出合う。
マングローブ群生林で大きく深呼吸し、
島で有名なパワースポット「巨大バオバブの木」では心身ともに癒された。
旅先では当初のように「雲白く遊子悲しむ」という心境になることが多いが、コモロの人々には旅人の心を癒す秋のような穏やかさがある。
ただ日本から2日以上かかるため、小諸市で秋の旅情を感じるのもよいかもしれない。