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願いが叶う神話の島【マン島・Isle Of Man】機関車トーマスとバイクレースにも注目☆
- 2020/5/23
- ヨーロッパ/コーカサスーEurope/Caucasus, 英国マン島-Isle of Mann
![](https://skystartours.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2192-823x1024.jpg)
アイリッシュ海の中央辺りに位置する、マン島をご存知の方は少ないのでは
ないでしょうか?
マン島はワクワクするコトモノに溢れた島。
そんなマン島の魅力をご紹介します。
この記事の目次
④世界一の公道バイクレース TTレース Isle of Manとは
|
①マン島について簡単に(歴史的背景は要約)
マン島の場所はココ。
紀元前8000年頃に水位が上昇し、周囲の島々から切り離されたとか。
新石器時代、青銅器時代、鉄器時代を経て8世紀終わりごろに、
ヴァイキング(スカンジナビア・バルト海一帯の海賊)が住み始める。
12~13世紀は支配権が安定せず、スコットランドとイングランド間を行ったり来たり。
14世紀初めにマン島はイングランド王家のものとなり、伯爵の子孫がマン島領主となった。
しかしその子孫が途絶えてしまうと、またスコットランドが入り込んだが、
年金を受ける為に最終的にはイギリス政府に7万ポンドで売却したという経緯あり。
人口は約9万人。主産業は農業と観光。
タックスヘブンとして有名。特に保険業でない企業が子会社として
設立する自社専用の保険引受業者が数多く設置。
世界第32位の金融センターとして評価されている。
➁マン島の特徴
まずは島内を走っていると、よく目にするコレです。
マン島の紋章とシンボル。その意味とは?
![](https://media-assets.aumo.jp/uploads/photo/external_photo/data/1334971/xlarge_e0f8756c-23ad-465e-a4be-00a10d451690.jpg)
紋章の下にラテン語で
〜QUOCUNQUE JECERIS STABIT〜
とあります。意味は
〜投ぐればいずくにでも、立たん〜
分かり易く言えば、
〜どんなに投げられても、必ず立って見せる〜
という、マン島の気骨な精神を表しています。
そして真ん中の三脚巴は『トリスケリオン』
ケルト人(中央アジアからヨーロッパに渡来したケルト語派の民族)が伝えた
ケルト神話はこの地に根付いています。
トリスケリオンは、神話の海の神「マナナン・クリール」が3本足だったことに
由来。マン島の名前もここから付きました。
そして、〜QUOCUNQUE JECERIS STABIT〜という言葉は、マン島の紙幣にも
この三脚巴を取り囲むようにして印字されています。
足のつま先が指す方向が時計周り。
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ダグラス馬車鉄道は有名。
![](https://media-assets.aumo.jp/uploads/photo/external_photo/data/1334973/xlarge_a0460b80-a820-4cd4-9def-041b281db4c5.jpg)
メインストリートには、バス停ならぬ、馬停 があります!
時間外でお馬さんには会えずでした…。
![](https://media-assets.aumo.jp/uploads/photo/external_photo/data/1334974/xlarge_34930107-8f59-45fa-9186-ba4916563138.jpg)
![](https://media-assets.aumo.jp/uploads/photo/external_photo/data/1334978/xlarge_5fb5a916-d064-4ddf-9728-190a4e07a909.jpg)
少し見にくいですが
地図真ん中右端あたり、ダグラスから南のポートエリンまで走っています!
![](https://media-assets.aumo.jp/uploads/photo/external_photo/data/1334979/xlarge_54478e28-1cee-4bbf-99a9-54c9db550435.jpg)
蒸気機関車の路線ダグラスからカッスルタウンまで乗ってみました。
真っ赤な機関車にテンションが上がります。
レトロな車内は1905年、当時のまま!
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この車両で約40分の機関車の旅がスタート。
のんびりした田舎の風景が続きます。
頭の中では、世界の車窓より のBGMが流れたことは言うまでもありません。
![](https://media-assets.aumo.jp/uploads/photo/external_photo/data/1334982/xlarge_998bae7f-cea6-4724-ad29-4d28ebd242c2.jpg)
目的地の「カッスルタウン」に到着。
![](https://media-assets.aumo.jp/uploads/photo/external_photo/data/1334983/xlarge_7b706cc4-7ea7-413c-9cfc-dc00639cb3a9.jpg)
課外授業の子どもたちでごった返すホーム…。
鉄道マニアの狙いはただひとつ!トーマスのお顔を撮ることです。
私も「えっくすきゅーずみーっ」を連発しながら、子どもたちを掻き分けて前方へ。
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蒸気も出ていて、これぞ蒸気機関車という雰囲気たっぷりでした!
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緑の中を走りゆくトーマスに名残惜しさを感じながらお別れです。
機関車トーマスの後姿を見ながら、友人の子供(男の子の双子ちゃん)が
機関車の「き」が上手に言えず、どうしても二人とも「ち」になってしまうことを思い出し、
ひとり耐えきれないほどの笑いが込み上げたのは、よい思い出です。
機関車体験の後は、カッスルタウン散策もどうぞ。
カッスルタウンは旧首都。
エリザベス1世が贈ったという針が1本しかない時計が貼り付いたお城がありました。
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※毎年5月末~6月まで開催。
(残念ながらCOVID-19の影響で、2020、2021年のレースは中止)
年に一度、島内60kmのコースをバイクが100〜300キロ位のスピード走り抜ける、、、
世界中から人が集まるバイクレース。
TTレースのコース疾走体験に!
ここが、メーンスタンド。白いラインが、スタート地点!
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YAMAHAさん、頑張っています!
現地ではSUZUKI、KAWASAKI、HONDAを知らない人はいません。
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こういった公道がコースとなる。レース中、コース周辺の人は外出出来ないそうです。
うっかり出掛けてしまったら、レースが終わるまで家に帰れない。
仕事も休めるなら休んだ方が良いし、食料も買いだめするとか。
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ここが最高速度300キロ出るという一本道!
運転手さんも説明しながら、アクセルに力が入ってました!(笑)
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ほんのちょっと坂のように盛り上がっているだけだが、100キロ以上のスピードで来ると、
必ずジャンプしてしまう場所。絶好の写真スポットです。
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TTレースは6クラスあって、エントリーは500台近く。
たった9万人の人口がこの期間は14~15万人に増えるそうです。
街の中心部にあるTTレース関連ショップもあります。
その他の見どころ★
マン島文化遺産、世界一大きな水車!「Laxey Wheel」
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今は水車として使われているが、昔は鉱石を地上に引き上げるために使われていたとのことです。
ただ、ここまでは登山鉄道で行くことがオススメ。
高所にあるので、その登山鉄道から見る景観が素晴らしいのです。
私の場合は車だったので、登山鉄道には乗れず…。次回にチャレンジしたいです。
顔よりも大きい魚のフライ(フィッシュ&チップス)はおススメ!
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美しい風景もあります。
地元で人気のあるエリア。フィッシュ&チップスのレストランはココに。
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マン島独自の言葉「マンクス語」を話すネッド氏の博物館
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博物館のエリアにはマン島でしか見れない珍しい4本角を持つ、マンクス羊もいます。
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面白かったのは青銅器時代に作られた
1000年のお墓「マンクス クロス」
種類は様々。どれも重厚で強固。倒れないぞというマン島の精神を感じます。
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マン島で一番人気のアイスを食べて~
出発日の朝、ドライバーさんが私に紙とペンを渡してくれます。
「ここに、願い事を書いてちょ。」と満面の笑み。
「Why?」と聞いても、いいから、いいから!と笑うだけ。そして連れて行ってくれた場所がココでした。
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フェアリーブリッジ~妖精がいる橋
下の写真右端に小さな小川が見えますが、この辺りにマン島の妖精が住んでいるという言い伝えがあります。
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アイルランドから妖精の囚人はここに流されて来るそうだが、その囚人を木に吊るしたり、
川の中で暴れまくったりと、いたずら好きの妖精だそう。
島の伝統でこの橋を渡る時は必ず
「Cren aght ta shiu?~How are you?~」
と、ご機嫌を伺わないと、事故に遭うということでした。
でも、力のある妖精たち。木に願い事を貼っておくと、叶えてくれるらしい!
だから、ドライバーさんは「願い事を」って言ってくれたのです!!!
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書いた願い事の紙を一生懸命貼ってくれるドライバーさん。
ベビーフェイスなドライバーさんが妖精に見えたことはここだけの秘密です☆
フェアリーブリッジから空港までは車で10分もかかりません。
マン島独自の魅力でここまで散々楽しませてくれましたが、
最後にこんな素敵な感動が待っているとは思いもしませんでした。
ホテルでもそう、レストランでもそう。どこでもそう。
「人って本当にいいな~」って思える瞬間がたくさんありました。
そして人間のみならず、最後は妖精たちも総出で最後まで旅人の心を癒してくれたのです。
マン島の 〜どんなに投げられても、必ず立って見せる〜
という精神は、人間関係においても構築されているのだと感じました。
そして、マン島に宿る命の全てにこの精神が刻まれているようです。
こんな小さな島にこれだけの観光が充実していること、オートバイレースでは
世界中からたくさんの人が集まる事など、ただ単にこの島がイギリスに近く、
街も人も洗練されていて近代的という理由からだけだはないような気がしてなりません。
そう感じさせる不思議な神話の島「Isle Of Man」でした!
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ホテル前のメインストリート。海岸線に弓形の美しい街並みが広がります。
最後に、私が書いた願い事。
「私に関わってくれている全ての人が健康で幸せで
そしていつまでも笑顔でありますように。 19,May,2015」
※情報は2015.7.24時点のものです